肝臓はとても働き者で我慢強い臓器です。
だから悪くなったり病気になっても、なかなか気がつきにくい…!
あまり肝臓に無理をさせないようにしましょう!!
肝臓病にならないための12ヶ条 >
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1. 針(注射、ピアス、入れ墨、針治療)を共用しないようにしましょう。 共用するときはよく消毒してから使いましょう。
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2. 安全なセックスをしましょう。
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3. 歯ブラシやひげ剃りを共用しないようにしましょう。
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4. 飲酒は一日一合までにしましょう。休肝日をつくりましょう。
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5. たくさん薬を飲む必要がある時は注意しましょう。
お酒とは一緒に飲まないようにしましょう。
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6. 必要のない薬(民間療法の薬や食品も含めて)はやめましょう。
工業用の化学物質はなるべくさけましょう。
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7. B型肝炎に感染する危険がある人は、ワクチンをしましょう。
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8. 妊娠したらB型とC型肝炎ウイルスの検査を受けましょう。
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9. 健康的なバランスのとれた食事をしましょう。
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10. 急に太らないようにしましょう。
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11. 過労にならないようにしましょう。十分な睡眠をとりましょう。
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12. ストレスをためないようにしましょう。
慢性肝炎 >
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<症状>
ほとんど自覚症状がない。ときに、全身倦怠感や食欲不振がある。
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<原因>
●B型肝炎ウイルス
出産時、輸血、注射、ピアス、入れ墨、針治療、性行為などで血液感染する。
B型肝炎ウイルスによる慢性肝炎はウイルスキャリア(出産時や幼児期に感染した人)から発症することがほとんど。
●C型肝炎ウイルス
B型と同じく血液感染するが、母子感染や性行為による感染は少ない。
他の原因により感染し急性肝炎となり、その80%が慢性肝炎に移行する。
- <治療>
慢性肝炎になると高い確率で肝硬変に移行し、肝不全、食道静脈瘤破裂や肝癌になって死に至ることが多い。
ゆえに治療目的は肝硬変や肝癌にならないようにすることである。
原因治療として、インターフェロン療法や核酸アナログ治療、対症療法としてSNMC注射療法やしゃ血治療などがある。
- ※当院では、インターフェロンフリー治療実施中
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<注意>
慢性肝炎は自覚症状に乏しく、肝機能が悪化していても気づかない。
症状が出た時には肝硬変や肝癌になっていたということもよくある。
定期的にかかりつけの医者にかかって、治療を受けるようにしましょう。
アルコール性肝障害 >
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<症状>
慢性的な飲酒が原因となって肝臓が障害を受ける病気。
大量に飲酒して、急激に肝機能が悪化する状態をアルコール性肝炎という。
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<原因>
個人差があるが、日本酒を毎日三合以上飲酒すると発生。
毎日五合を20年以上続けると、肝硬変になるとされる。
アルコール性肝障害の初期には、アルコール性脂肪肝となり、慢性化が進むと肝線維症、肝硬変となる。
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<注意>
肝線維症や肝硬変になると、もう元の正常な肝臓には戻れない。
この状態で飲酒を続けると、肝不全、食道静脈瘤破裂や肝癌が起こる。
酒は飲んでも飲まれないようにしましょう。